就業規則

就業規則について、みなさんはどれくらいご存知でしょうか?
どのように就業規則をつくりましたか?
最近、就業規則を見直しましたか?

就業規則の重要性はこれからますます増してくると思います。
会社と労働者とは入社前から退職後までのとても長期間の契約関係が続きます。
そしてその間会社と労働者のそれぞれの権利と義務を定めたものが、就業規則です。
そして就業規則は、労働者の労働条件そのものにもなるのです。

たとえば一般的に認められている行為でも、就業規則で認められなければ、
その会社では違反となることもありますし、規則に規定がないと処罰できない、
ということもあります。

近年労使トラブルが増加しています。紛争解決の場も多くなりました。
そこでも重要視されるのが就業規則です。
訴訟の場などでも就業規則に規定があったかどうかが問題になります。
古い規則のまま運用していると新しい規定が定められていないために思わぬ窮地に立たされることもあります。

就業規則を見直すことで、防げるトラブルは沢山あります。
また、もし訴えられても損害を少なくできる可能性があります。

就業規則は使用者が作成し労働者の行為を規制するとともに、
その既定は使用者も拘束されることを理解しておいてください。
就業規則は会社と労働者のルールですから。

まずは、就業規則の見直しをしてください。
ご不明な点があればご相談ください。色々とお役に立てると思います。

2008年に労働契約法が施行され、就業規則の役割が明確に示されています。

労契法第7条
労働者及び使用者が労働契約を締結する場合において、使用者が合理的な労働条件が定められている就業規則を労働者に周知させていた場合には、労働契約の内容はその就業規則で定める労働条件によるものとする。ただし・・・略。

労契法第12条
就業規則で定める基準に達しない労働条件を定める労働契約はその部分については、無効とする。この場合において、無効となった部分は、就業規則で定める基準による。